TOTO(5332)-2026年3月1Q決算分析

1. 概要

売上収益: 1,657億円(前年比 +1%
💰 営業利益: 82億円(▲16億円、▲17%); 営業利益率 5.0%(▲1.0pts)
📉 親会社純利益: 63億円(▲24億円)
🏭 為替前提: USD/JPY144.6円(▲11円); 為替影響は売上+12億円・利益▲7億円
💡 評価:
🚽 ウォシュレット世界販売が+28%と牽引し、米州・アジア・欧州は増収増益
🔋 半導体向け静電チャック需要旺盛で新領域セラミック売上+40%・利益+13億円
🏠 日本住設は新築減で減益もリモデル堅調、価格改定を継続

2. 2026年3月期通期見通し

📊 売上収益: 7,000億円(+2%)
💰 営業利益: 430億円(▲5%); 営業利益率 6.1%
🎯 配当: 年間110円(前年100円)を計画、累進方針を維持
🛃 米国関税影響: 年▲10億円規模を価格転嫁と生産リロケーションで吸収予定
💡 評価:
🚀 ウォシュレット重点投入と静電チャック増産で海外比率55%へ上昇見込み
⚠️ 原材料費・人財投資増をコスト削減▲80億円でオフセットする保守計画

3. セグメント別の動向(1Q実績)

(1) 日本住設

🏡 売上: 1,082億円(▲2%); 営業利益 8億円(▲17億円); 新築減・賃上げで利益圧迫。

(2) 海外住設

🌏 売上: 422億円(▲5%); 営業利益 20億円(▲11億円); 米州・アジア好調も中国▲31%。

(3) 新領域(セラミック)

🧪 売上: 151億円(+40%); 営業利益 60億円(+27%); 先端半導体装置向け需要急伸。

4. 2026年3月期のリスクと成長要因

🚨 リスク要因
📉 中国住宅市況低迷と構造改革費用が利益圧迫
💱 円高1円で営業利益▲1億円の感応度
🛃 米国関税拡大と原材料高の継続
📈 成長要因
🚽 ウォシュレット普及率低い米州・アジアで二桁成長余地
🔋 静電チャック・AD部材の半導体サイクル拡大が高採算を押上げ
🌍 中国事業再編と欧州黒字化で海外ポートフォリオが改善.

5. 総合評価

📊 総合評価: 中立
海外ウォシュレット拡販とセラミック成長で増収を確保し、通期計画進捗は想定通り
🚨 日本新築需要低迷と為替・関税逆風で利益モメンタムは鈍化、コスト削減実行が鍵

→ TOTO(5332)は、ウォシュレット世界展開と先端セラミック拡大で収益柱を多角化しつつ、価格改定と構造改革で利益率の底上げを図る。

投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任で行ってください。