東京海上ホールディングス(8766)-2024年度決算

1. 概要

🏦 修正純利益(政策株式売却益含む): 1兆2,150億円(前年比 +71%)
📊 修正純利益(売却益除く): 6,089億円(+6%)
📈 修正ROE: 22.7%(+6.4pts)
💰 政策株式売却額: 9,220億円(年初計画比 +3,220億円)
🎁 配当: 年間172円(前年比 +40%)
🔄 自己株式取得: 2,200億円(ESR149%下で実施)
💵 ESR: 149%(自社株取得後143%)

💡 評価:
国内外で保険引受が堅調に拡大し、高い増収を実現
💹 政策株式売却を加速しキャピタルゲインを最大化、利益とROEを押し上げ
🚨 北米CREローン引当や自然災害増にも備え、リスクマネジメントを徹底

2. 2025年度の業績予想

📊 修正純利益(売却益除く): 7,000億円(前年比 +3%)
💰 修正純利益(売却益含む): 1兆1,000億円(▲9%); 政策株売却計画6,000億円を反映
📈 修正ROE見通し: 20.7%
🎯 配当: 年間210円(+22%); 14期連続増配へ
🔄 自己株取得: 年間2,200億円を機動的に継続

💡 評価:
🚀 国際事業の着実成長と国内自動車レートアップで基礎利益を拡大
⚠️ 円高・自然災害・北米CRE市況の不透明感を保守的に織り込み

3. 事業セグメント別の動向(2024年度実績)

(1) Japan P&C

🛡️ 事業別利益: 1,269億円(+25%); 自動車レートアップと大口事故減少が寄与。

(2) Japan Life

💖 事業別利益: 419億円(+2%); 収益性高い保有契約の積み上げで安定増益。

(3) International

🌍 事業別利益: 4,284億円(▲2%); PHLY・TMHCC好調もCRE引当で北米減益。

4. 2025年度のリスクと成長要因

🚨 リスク要因
🌪️ 自然災害発生額の増加がアンダーライティング利益を圧迫
🏢 北米CRE市況悪化による追加引当の可能性
💱 円高進行で海外利益が目減り

📈 成長要因
🛡️ 国際拠点でのレートアップ・引受拡大が保険収益を押し上げ
💼 政策株ゼロ戦略で資本効率とキャッシュ創出力を継続改善
🤝 M&Aパイプライン活用とアジア生保の収益改善が長期成長を後押し

5. 総合評価

📊 総合評価: 良好
過去最高益とROE20%超を達成し、株主還元を大幅増強
基礎利益成長と資本政策の両立で長期的な価値創造を実践
🚨 CREリスクと為替・災害変動は監視が必須だが、充実したESRと柔軟な還元余力が下方耐性を確保

→ 東京海上ホールディングス(8766)は、高収益な国際ポートフォリオと政策株式削減による資本効率向上を武器に、安定した利益成長と積極的な株主還元を両立させている。

投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任で行ってください。