テルモ(4543)-2024年度決算

1. 概要

売上収益: 1兆0,362億円(前年比 +12%)
💰 営業利益: 1,577億円(前年比 +13%); 営業利益率 15.2%
🚀 調整後営業利益: 2,034億円(前年比 +30%); 営業利益率 19.6%
📈 ROE: 8.7%(前年比 +0.9pts)
💵 フリーCF: 1,283億円(前年比 +98%)
🎁 配当: 年間30円(前年比 +4円)

💡 評価:
TISとグローバルブラッドソリューションが牽引し過去最高益を達成
📈 価格政策と収益改善策で粗利率が54.1%へ上昇
🚨 一時費用242億円を計上も増益を確保し、キャッシュ創出力が加速

2. 2025年度の業績予想

📊 売上収益: 1兆500億円(前年比 +1% / 為替影響除き +7%)
💰 営業利益: 1,940億円(前年比 +24% / 為替影響除き +32%); 営業利益率 18.5%
🚀 調整後営業利益: 2,140億円(前年比 +5% / 為替影響除き +12%)
📈 ROE見通し: 10.1% ROIC: 8.8%
🎯 配当: 年間30円(安定増配方針を継続)

💡 評価:
📢 一時費用剥落と高収益品拡大で2桁増益を計画
⚠️ 米国追加関税の影響▲170億円は織り込まず、価格転嫁で緩和を想定

3. 事業セグメント別の動向

(1) 心臓血管カンパニー (C&V)

🫀 売上収益: 6,244億円(前年比 +12%); TISが欧米で二桁伸長、ニューロも好調。
💎 調整後営業利益: 1,602億円(前年比 +25%); マージン25%。

(2) メディカルケアソリューションズ (TMCS)

🏥 売上収益: 2,112億円(前年比 +7%); HCS・PSが牽引。
📈 調整後営業利益: 230億円(前年比 +16%); マージン11%。

(3) 血液・細胞テクノロジー (TBCT)

🩸 売上収益: 2,003億円(前年比 +19%); Rika採用拡大で全血自動製剤システムが急伸。
🚀 調整後営業利益: 265億円(前年比 +62%); マージン13%。

4. 2025年度のリスクと成長要因

🚨 リスク要因
🛃 米国輸入関税25%と中国報復関税によるコスト増
💱 円高転換が為替メリットを剥落
🏭 インフレ再燃・物流費高止まりによる収益圧迫
📈 成長要因
🔬 新製品XRシリーズ・周術期ソリューション拡販で高付加価値化
🌍 Reveosの北米上市成功を礎にグローバル展開を加速
💊 価格政策と収益改善策で粗利率向上余地が大きい

5. 総合評価

📊 総合評価: 良好
売上1兆円突破と調整後営業益20%近い高収益体質を確立
設備投資と研究開発を継続しつつ増配・総還元性向50%目標を掲げ株主還元を強化
🚨 関税リスクとインフレ影響に注意が必要だが、価格戦略とポートフォリオ多角化で吸収可能

→ テルモ(4543)は、心臓血管と血液・細胞テクノロジーの成長を軸に高収益を維持し、米中関税リスク下でも価格戦略と製品力で増益を目指す。

投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任で行ってください。