スパークス・グループ(8739)-2026年3月期1Q決算分析
1. 概要
💹 運用資産残高(AUM): 1兆9,856億円(前期末比 +6.1%)
💰 残高報酬(手数料控除後): 31.16億円(▲3.0%); 成功報酬 1.46億円(▲35.2%)
📊 営業収益: 39.81億円(▲6.4%); 営業利益 15.23億円(▲12.8%)
🚀 親会社純利益: 16.33億円(+45.8%); 投資有価証券売却益7.75億円が寄与
📈 ROE: 19.7%(+5.3pts); 営業利益率 38.3%(▲2.7pts)
🪙 基礎収益: 15.71億円(▲12.0%)で費用増を吸収できず
2. 2026年3月期 通期の示唆
📝 会社側ガイダンスは未開示。AUM成長基調とマーケット環境次第で残高報酬は下支えされる見通し。
📉 リスク要因として成功報酬の変動性と経費増を織り込み、営業利益マージンの押し下げに留意。
⚡ オルタナティブ比率を高め資産の安定性を強化しつつ、新規PEファンド組成で追加報酬を狙う。
3. 注力分野別動向(1Q時点AUM)
🇯🇵 日本株式: 1兆3,572億円(+5.0%); 長期厳選+6%、中小型+7.8%で増勢継続
🌏 OneAsia(韓国/アジア): 1,568億円(+50.4%); 韓国株ファンドが+56%と牽引
🔋 実物資産: 3,021億円(横ばい); 再エネ発電・蓄電案件348件/725MWを運営
🚀 プライベート・エクイティ: 1,693億円(▲2.1%); 未来創生1号の分配進行も3号ファンド投資進捗
4. リスクと成長要因
⚠️ リスク要因
💹 市場下落によるAUM減少と残高報酬率低下
💸 成功報酬頼みの収益構造とボラティリティ
💰 経常的経費の上昇と利益率圧迫
📈 成長要因
🔄 オルタナティブ戦略拡大による安定収益
🌍 海外機関投資家資金の日本株流入加速
💡 再エネ・GX関連インフラ投資の長期運用ニーズ
5. 総合評価
📊 総合評価: やや良好
✅ AUMは過去最高を更新し、オルタナティブ比率32.8%で収益安定化を進展
✅ 投資有価証券売却益で純利益・ROEが改善し株主還元余地を確保
🚨 一方で残高報酬率低下と経費増が続き、営業利益マージン縮小が懸念材料
→ スパークス・グループ(8739)は、AUM拡大とオルタナティブ強化を梃子に収益基盤を拡充する一方、費用管理と成功報酬依存の低減が利益成長の鍵となる。
投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任で行ってください。