ソニーグループ(6758)-2024年度決算

1. 概要

売上高: 12兆9,571億円(前年比 ▲0.5%)
💰 営業利益: 1兆4,072億円(前年比 +16%)
📈 営業利益率: 10.9%(+1.6pts)
🚀 当期純利益: 1兆1,416億円(前年比 +18%)
💵 営業キャッシュフロー: 1兆9,724億円(+67%)
🎁 配当: 年間20円(株式5分割後、前年比 +3円)

💡 評価:
ゲーム・音楽・イメージセンサーが好調で利益成長を牽引
📊 営業CFが大幅増、ネット資金残高は1,292億円のプラスに転換
🚨 金融分野の減収減益とテレビ減収が一部重荷も、ポートフォリオ分散で吸収

2. 2025年度見通し(継続事業ベース)

📊 売上高: 11兆7,000億円(前年比 ▲3%)
💰 営業利益: 1兆3,800億円(関税影響前、+8%) / 1兆2,800億円(関税影響後、+0%)
📈 営業利益率: 10.9%(+0.3pts)
💱 想定為替: 143円/USD・153円/EUR(円高想定)
🎯 配当: 年間25円(+5円、分割後ベース)
🔄 金融事業スピンオフ: 2025年10月予定、現物配当でSFGI株式を分配

💡 評価:
🚀 I&SSとG&NSの増益で関税影響を吸収し中計目標ペースを維持
⚠️ 米国追加関税▲1,000億円と円高が利益を圧迫するリスク

3. セグメント別の動向(2024年度実績)

(1) ゲーム&ネットワークサービス

🎮 売上高: 4兆6,700億円(+9%); MAU前年比+5%、PSプラットフォーム課金収益が拡大。
💎 営業利益: 4,148億円(+43%); ネットワークサービスとサードパーティ―ソフトが牽引。

(2) 音楽

🎵 売上高: 1兆8,426億円(+14%); ストリーミング成長とイープラス連結が寄与。
💰 営業利益: 3,573億円(+18%); ストリーミング増収でマージン拡大。

(3) 映画

🎬 売上高: 1兆5,059億円(+1%); Crunchyrollが増収、テレビ制作はストライキ影響で減収。
📽️ 営業利益: 1,173億円(横ばい); 広告宣伝費減が下支え。

(4) エンタテインメント・テクノロジー&サービス

📺 売上高: 2兆4,093億円(▲2%); テレビ・スマホ台数減少。
🔧 営業利益: 1,909億円(+2%); コスト削減と為替益で微増益。

(5) イメージング&センシング・ソリューション

📷 売上高: 1兆7,990億円(+12%); モバイル向け大判CMOS需要が回復。
🚀 営業利益: 2,611億円(+35%); 為替寄与と新製品立ち上げ費用減。

4. 2025年度のリスクと成長要因

🚨 リスク要因
🛃 米国追加関税と中国報復関税によるコスト増
💱 円高進行と為替ヘッジ効果剥落
🏗️ 金融事業スピンオフに伴う一時損失計上とキャッシュ流出
📈 成長要因
🎮 拡大したPSユーザーベースによる安定収益と自社AAAタイトル投入
🎵 音楽ストリーミングとCrunchyroll会員基盤の拡大で高成長継続
📸 1インチ超センサー量産とADAS向け拡販でI&SSが利益成長を牽引

5. 総合評価

📊 総合評価: やや良好
高収益セグメントの成長と強固なCFにより、中計営業利益10%以上成長ペースを維持
🚨 関税・円高・金融スピンオフの不確実性が短期的な重石
🔄 ポートフォリオ多角化と積極的還元(増配+自己株取得余地)で中長期株主価値創出が期待される

→ ソニーグループ(6758)は、ゲーム・音楽・半導体の成長エンジンと財務健全性を武器に、外部環境変動を吸収しながら中期経営計画の利益・還元目標に向けて前進している。

投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任で行ってください。