双日(2768)-2026年3月期1Q決算分析
1. 概要
✨ 売上収益: 5,989億円(前年比 ▲4%)
💰 当期純利益: 211億円(▲19億円、進捗率18%)
📈 基礎的営業CF: 321億円(▲96億円)
🏦 ROE: 11.6%(目標維持); 自己資本比率 29.7%
🎁 配当: 年間165円(+15円、累進方針)
🔄 自己株式取得: 上限100億円(6月末67億円・190万株消化)
💡 評価:
✅ 資源価格下落を非資源事業の拡大で補い、計画線上の滑り出し。
🚀 化学・エネルギー&ヘルスケアが牽引し、基礎的収益力229億円を確保。
⚖️ 米国関税影響は期初想定▲50億円枠内にとどまり限定的。
2. 2026年3月期 通期見通し
📊 売上収益: 2兆4,000億円(会社計画)
💰 当期純利益: 1,150億円(ROE 11.6%を想定)
📈 基礎的営業CF: 1,450億円; 成長投資枠 2,000億円を維持
🎯 配当方針: 中間82.5円・期末82.5円の累進配当を継続
🛡️ 関税・為替前提: 原料炭180$/t、USD/JPY145円を前提に保守的に設定
3. セグメント別動向(1Q実績)
🚗 自動車: ▲4億円; 中南米は好調もプエルトリコで関税影響。
✈️ 航空・社会インフラ: 31億円; 防衛・航空機取引が堅調。
⚕️ エネルギー・ヘルスケア: 40億円; ESCO/LNGが寄与し二桁増益。
⛏️ 金属・資源・リサイクル: 35億円; 原料炭市況下落で減益。
🧪 化学: 55億円; トレード堅調、新規連結による貢献は2Q以降。
🌾 生活産業・アグリ: 28億円; 海外肥料販売数量増で増益。
🛍️ リテール・CS: 21億円; 国内リテールと水産が横ばい。
📊 その他: 5億円; 前期一過性益反動で減益。
4. 2026年3月期のリスクと成長要因
🚨 リスク要因
💱 円高進行で非資源トレード収益が目減り。
🛢️ 原料炭・エネルギー市況の追加下落が利益を圧迫。
🛃 米中関税拡大による自動車・化学の需要減少。
📈 成長要因
🌐 省エネ・ESCO拡大と化学SBRラテックス連結で非資源収益が積み増し。
✈️ ビジネスジェット・防衛関連の高マージン案件が増収に寄与。
🛳️ パナマ自動車販売事業で地域ドミナントを構築し収益拡大。
5. 総合評価
📊 総合評価: 中立
✅ 非資源事業の拡張と累進配当+自己株取得で株主還元を強化。
🚨 資源市況と為替変動による業績ブレ要因が残るが、CF創出力と健全なBSが下方耐性を確保。
🔄 成長投資と資産入替を加速し「双日らしい成長ストーリー」に沿ったポートフォリオ転換を推進。
→ 双日(2768)は、資源依存度を下げながら非資源事業の拡大で安定成長を目指し、ROE11%超と累進配当で投資家リターンを高める方針を明確にしている。
投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任で行ってください。