サンリオ(8136)-2024年度決算

1. 概要

売上高: 1,449億円(前年比 +44.9%)
💰 営業利益: 518億円(前年比 +92.2%)
📈 営業利益率: 35.8%(+8.8pts)
🚀 親会社株主に帰属する当期純利益: 417億円(前年比 +137.3%)
📊 ROE: 48.6%(+19.4pts)
🎁 配当: 年間53円(中間20円・期末33円)

💡 評価:
🏆 『ハローキティ』50周年が呼び水となり複数キャラクター戦略が奏功、2期連続で過去最高益を更新
🌍 北米・中国ライセンス収益が急拡大し海外比率が上昇
🛡️ 粗利率75.8%、販管費率低下で営業利益率35%超を実現

2. 2026年度の業績予想

📊 売上高: 1,622億円(前年比 +11.9%)
💰 営業利益: 600億円(前年比 +15.8%)
🎯 営業利益率: 37.0%(+1.2pts 見通し)
🚀 親会社純利益: 420億円(前年比 +0.6%)
💱 前提: 米国追加関税の影響は限定的と想定
🎁 配当: 年間54円(+1円増配予定)

💡 評価:
🎉 『マイメロディ』50周年 & 『クロミ』20周年施策が売上を牽引
📈 中長期成長投資で販管費は増加も最高益更新を計画
⚠️ 関税・為替・景気変動が不確定要因

3. 事業セグメント別の動向

(1) 日本

🏠 売上高: 1,130億円(+36.0%); 物販・ライセンス好調とインバウンド需要が寄与。
💎 営業利益: 366億円(+85.4%); ロイヤリティ増で利益率改善。

(2) 米州

🗽 売上高: 295億円(+117.0%); スペシャリティと量販店双方でキャラクター展開拡大。
💵 営業利益: 94億円(+207.3%)※期ズレ調整▲15億円含む。

(3) アジア

🐼 売上高: 280億円(+46.0%); 上海Sanrio Festivalなどで複数キャラクター人気が上昇。
💹 営業利益: 68億円(+12.4%); 期ズレ調整▲25億円除けば大幅増益。

(4) 欧州

🇪🇺 売上高: 64億円(+156.2%); 高級ブランドとのコラボが牽引。
💶 営業利益: 16億円(+495.7%); ロイヤリティ増が寄与。

4. 2026年度のリスクと成長要因

🚨 リスク要因
🎭 キャラクタートレンド変化によるブランド価値毀損
💱 為替変動・追加関税による採算悪化
💼 販管費先行投資による利益率低下リスク
📈 成長要因
🌟 周年施策で複数キャラクターのブランド価値をさらに拡大
🌐 北米・中国でのライセンス拡大と新規デジタル事業が収益を押し上げ
💹 高粗利ビジネスモデルによりキャッシュ創出力を維持

5. 総合評価

📊 総合評価: 非常に良好
ROE48%・営業利益率35%超と卓越した収益性を示し、海外ライセンス拡大で高成長を継続
複数キャラクター戦略で『ハローキティ』依存を軽減し、ポートフォリオを多様化
🚨 関税・為替リスクと販管費増が利益率に与える影響を注視

→ サンリオ(8136)は、周年施策とグローバルライセンス拡大を武器に高収益成長を継続。IPポートフォリオの多様化とデジタル領域への展開が中期的な価値創造を加速させる。

投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任で行ってください。