パナソニックホールディングス(6752)-2026年3月期1Q決算分析
1. 概要
✨ 売上高: 1兆8,967億円(前年比 ▲10.6%、為替除き▲7%)
💰 調整後営業利益: 915億円(+8.5%); 営業利益率 4.8%(+0.8pts)
🚀 親会社帰属当期利益: 715億円(+1.3%)
📈 EBITDA: 1,899億円(売上比10.0%)
🔌 生成AI/データセンター向け売上: 前年比 +50%超 と高成長
💵 営業CF: 1,803億円 → 1,397億円; オート事業非連結影響で減少
💡 評価:
✅ 全セグメントが増益となり、オートモーティブ除き調整後営業利益+23%。
🔋 米IRA 45X補助金増で車載電池利益を押上げ、エナジー利益率14.5%へ拡大。
⚠️ 米国追加関税影響(売上の1%未満想定)は2Q以降未織り込み。
2. 2026年3月期通期見通し(据え置き)
📊 売上高: 7兆8,000億円(▲7.8%)
💰 調整後営業利益: 5,000億円(+7.0%); 営業利益率 6.4%
📈 親会社純利益: 3,100億円; ROE 6.5%
🎯 配当: 年間132.8円(前期156.9円から還元性向維持)
🛃 関税想定: 2Q以降未反映、コスト増は価格転嫁で吸収方針
3. セグメント別の動向(1Q実績)
(1) くらし事業
🏠 売上: 8,461億円(▲1.9%); 調整後営業利益 338億円(+51%)
✨ 家電と欧州A2Wヒートポンプが増益を牽引。
(2) コネクト
📡 売上: 3,035億円(+3.9%); 調整後営業利益 62億円(+24%)
🤖 プロセスオートメーションが生成AIサーバ需要を獲得。
(3) インダストリー
⚙️ 売上: 2,835億円(+3.3%); 調整後営業利益 187億円(+5.6%)
🔌 導電性高分子コンデンサ・多層基板材がAIサーバ向けに伸長。
(4) エナジー
🔋 売上: 2,193億円(+3.5%); 調整後営業利益 318億円(+46.6%)
🚗 IRA補助金効果とネバダ工場増販で利益率14.5%。
4. 2026年3月期のリスクと成長要因
🚨 リスク要因
🛃 米国追加関税拡大で車載電池・ICT機器コスト増の恐れ。
💱 円高1円で営業利益▲130億円規模の感応度。
📉 EV需要減速による北米カンザス新工場稼働立ち上げリスク。
📈 成長要因
🤖 生成AIサーバ向けデバイス拡販とデータセンター蓄電システム急伸。
🔋 IRA 45X補助金と生産性向上で車載電池利益を下支え。
🏠 くらし事業4社体制(2026年4月)で家電・空質空調・電材の収益最大化。
5. 総合評価
📊 総合評価: 良好
✅ 全セグメントが増益となり、生成AI・蓄電池関連の高付加価値領域が利益率を押上げ。
✅ 年間計画据え置きながら調整後営業利益進捗率18%と順調、累進配当方針を維持。
🚨 米国関税・EV市況リスクを抱えるが、IRA補助金と価格改定で下方耐性を確保。
→ パナソニックホールディングス(6752)は、生成AI・EV・データセンター需要を取り込みつつ、関税影響を抑制し、ROE改善と株主還元強化を進める姿勢を鮮明にしている。
投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任で行ってください。