オリンパス(7733)-2024年度決算

1. 概要

売上高: 9,973億円(前年比 +8%)
💰 調整後営業利益: 1,885億円(前年比 +25%)
📈 調整後営業利益率: 18.9%(+2.6pts)
🚀 営業利益: 1,625億円(前年比 +216%)
📊 親会社帰属当期利益: 1,179億円(前年比 ▲51%)
💵 フリーCF: 1,250億円(調整後1,094億円)
🎁 配当: 年間20円(前年比 +2円)
🔄 自己株式取得: 500億円(2025年7–10月実施予定)

💡 評価:
北米を中心に『EVIS X1』が牽引し、全社で高成長・高収益を実現
🌐 医療機器専業への変革が進み、調整後営業利益率19%を確立
⚖️ Veran関連損失の剥落と円安効果で利益急回復

2. 2026年度の業績予想

📊 売上高: 9,990億円(前年比 0%、為替中立 +4%)
💰 調整後営業利益: 1,750億円(前年比 ▲7%)
📉 調整後営業利益率: 17.5%(▲1.4pts)
🏦 EPS: 94円(前年比 ▲9円)
🎯 配当: 年間30円(+10円増配予定)
🔵 自己株式取得: 上限500億円(発行済株式の約3.2%)

💡 評価:
🚀 『EVIS X1』新製品拡販とGIS・SIS両事業の成長で増収を狙う
⚠️ 研究開発投資拡大と米関税リスクを織り込み営業減益計画

3. 事業セグメント別の動向

(1) 消化器内視鏡ソリューション (GIS)

🔬 売上高: 6,361億円(前年比 +8%); 北米で『EVIS X1』が+27%と急伸。
💎 調整後営業利益: 1,588億円(前年比 +19%); マージン25.0%。

(2) サージカルインターベンション (SIS)

🔧 売上高: 3,607億円(前年比 +7%); 泌尿器科「SOLTIVE」や呼吸器科EBUS関連が二桁成長。
💎 調整後営業利益: 698億円(前年比 +22%); マージン19.3%。

4. 2026年度のリスクと成長要因

🚨 リスク要因
💱 円高・米国追加関税による採算悪化
🛡️ 品質問題再発やFDA対応コスト増
💸 研究開発費先行で利益率が一時的に低下する可能性
📈 成長要因
🏥 AIプラットフォーム「OLYSENSE」投入で付加価値向上
🚀 泌尿器科レーザー『SOLTIVE』やBPH治療機器『iTind』拡販
🔗 サービス契約拡大でストック型収益が伸長

5. 総合評価

📊 総合評価: やや良好
高収益体質を維持しつつ、配当増額と500億円の自社株買いで株主還元を強化
🚨 研究開発投資と関税リスクで短期的に利益率が低下する可能性
🔄 内視鏡・治療機器の世界トップポジションと堅調CFが中期成長を下支え

→ オリンパス(7733)は、内視鏡ソリューションと治療機器の両輪で高収益を維持しつつ、AI・レーザー技術により次世代成長を狙う。増配と自己株取得により資本政策を加速し、持続的な株主価値向上を目指している。

投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任で行ってください。