ノーリツ(5943)-2025年度1Q決算分析

1. 概要

売上高: 528億円(前年比 +4.6%)
💰 営業利益: 20億円(前年比 +161%)
📈 営業利益率: 3.8%(前年 1.5%)
🚀 親会社株主に帰属する四半期純利益: 14億円(前年比 +4.0倍)
🏠 国内売上高: 362億円(+9.7%); 全分野が堅調
🌏 海外売上高: 166億円(▲5.2%); 中国低迷が継続
🎁 配当方針: DOE2.5%基準で年間71円を維持

💡 評価:
📊 国内の高付加価値給湯器とハイブリッド機が成長を牽引し粗利を押し上げ
⚙️ 原価低減2.15億円と価格改定効果6億円が利益改善に寄与
🚨 海外は中国市況低迷と北米暖房赤字が重荷

2. 2025年度通期見通し

📊 売上高: 2,050億円(前年比 +1.4%)
💰 営業利益: 30億円(前年比 +25%); 営業利益率 1.5% 見通し
📉 親会社純利益: 24億円(前年比 ▲45%)
📈 ROE目標: 1.9%(Vプラン26最終目標6%超に対し低水準)
🛠️ 原価低減目標: 2026年まで累計30億円(1Q時点で累計5.15億円進捗)
🎯 中期経営計画改訂: 2026年度営業利益45億円・ROE6%以上を据え置き

3. 事業セグメント別の動向

(1) 国内事業

🛀 温水空調(住宅): 売上276億円(+10%); プレミアム給湯器とエコジョーズが二桁伸長。
🏢 温水空調(非住宅): 売上27億円(+12%); ヒートポンプ給湯システムが採用拡大。
🍳 厨房: 売上39億円(+5%); 新型レンジフードが牽引もビルトインコンロは一服。
📈 営業利益: 16億円(+261%); 増収効果と生産効率化が寄与。

(2) 海外事業

🐼 中国: 売上90億円(▲11%); リアル店舗低迷も費用抑制で営業益2億円へ回復。
🗽 北米: 売上46億円(+3%); 高効率給湯器とラックシステム拡販で赤字幅縮小。
🦘 豪州: 売上25億円(+9%); タンクレスとヒートポンプ伸長で営業益2億円。
💵 海外営業利益合計: 4億円(+31%); 豪州増益が補完。

4. リスクと成長要因

🚨 リスク要因
💱 円高と原材料高による粗利率圧迫
📉 中国住宅市況の長期低迷と北米暖房事業の収益化遅延
🔧 設備投資・物流スマート化に伴う立ち上げコスト増
📈 成長要因
🔋 高効率給湯器・ハイブリッド機の拡販で単価上昇と環境補助金追い風
🌐 北米・豪州でヒートポンプ、業務用ラックシステムが伸長余地
♻️ 給湯器リサイクルとアプリ基盤拡充でストック型サービスを拡大

5. 総合評価

📊 総合評価: やや厳しい
国内高付加価値商品の好調で利益回復トレンドを確認
🚨 海外依存リスクと低ROEが中期目標達成を阻む主要課題
🔄 原価低減・スマートファクトリーと海外再成長が進めばバリュエーション改善余地

→ ノーリツ(5943)は、高効率給湯器とハイブリッド技術を軸に収益構造を改革しつつ、中期計画「Vプラン26」のROE6%超達成に向けて原価低減と海外立て直しを急ぐ必要がある。

投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任で行ってください。