任天堂(7974)-2026年度1Q決算分析
1. 概要
✨ 売上高: 5,723億円(前年比 +132%)
💰 営業利益: 569億円(+4%); 営業利益率 9.9%(▲12.2pts)
🚀 四半期純利益: 960億円(+19%); 純利益率 16.8%(▲16.0pts)
🎮 Nintendo Switch 2 セルイン: 582万台; Switch 98万台
🕹️ ソフト販売: Switch 2 867万本・Switch 2,440万本
🌍 海外売上比率: 79.5%(+4.2pts)
💡 評価:
🎯 Switch 2 の高価格ハードが売上を押し上げ、純利益も投資有価証券売却益で過去最高。
📉 ハード比率上昇で粗利率32.3%(▲29.5pts)と大幅低下も販管費率22.4%へ改善し営業増益を確保。
2. 2026年度通期見通し
📊 売上高: 1兆9,000億円(+63% YoY)
💰 営業利益: 3,200億円(+13% YoY)
📈 当期純利益: 3,000億円(+8% YoY)
🎁 配当: 年間129円(+9円、配当性向≈40%)
🛃 米国追加関税: 通期影響は軽微と想定し予想据え置き
💡 評価:
🚀 Switch 2 1,500万台・ソフト2.45億本販売計画で強気のトップライン。
⚠️ ハード粗利低下と円高想定(USD/JPY140円)が利益率を圧迫する保守シナリオ。
3. ビジネスハイライト
🎉 Switch 2 セルスルー: 発売7週間で600万台突破、任天堂史上最速ペース
🎪 世界15都市体験会を4–6月に実施しブランドエンゲージメントを強化
🎞️ IP展開: USフロリダに『スーパー・ニンテンドー・ワールド』開業、ゼルダ実写映画を2027年公開予定
🕹️ ソフトラインアップ: 『ドンキーコング バナンザ』『Metroid Prime 4 Beyond』『Pokémon LEGENDS Z-A』など今期投入予定の大型タイトルが控える
4. リスクと成長要因
🚨 リスク要因
📉 Switch 2 のハード比率上昇による利益率低下。
💱 円高1円で営業利益▲10億円規模の為替感応度。
🛃 関税・物流コスト上昇でハード製造コストが増加。
📈 成長要因
🎮 年間プレイユーザー1億人超のエコシステムでソフト・デジタル収益拡大。
🌐 IPビジネス(映画・テーマパーク・直営店)で非ゲーム収益が継続成長。
💻 デジタル売上比率59%と高進捗、追加コンテンツとNSOサービスが安定収益を生む。
5. 総合評価
📊 総合評価: 良好
✅ Switch 2 の好調立ち上がりで売上急拡大、営業利益も増益を維持。
✅ 強力なソフトパイプラインとIP横展開で中期成長ドライバーを複線化。
🚨 粗利率の悪化と為替・関税リスクが利益変動要因だが、デジタル・IP収益拡大が下方耐性を強化。
→ 任天堂(7974)は、Switch 2 の高需要とIPビジネス拡大を武器に、高いキャッシュ創出力と増配で株主価値向上を図る。
投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任で行ってください。