カカクコム(2371)-2026年3月期1Q決算分析
1. 概要
📈 売上収益: 219.6億円(前年比 +24.0%、進捗率 23.9%)
💰 営業利益: 73.2億円(+4.9%); マージン 33.3%(▲6.1pts)
🏦 親会社帰属四半期利益: 50.3億円(+4.2%)
🧮 ROE: 35%台を維持、自己資本比率66%と財務健全
💡 評価:
🛒 価格.comと食べログが堅調に増収増益、連結収益を下支え。
🚀 求人ボックスは売上+72%でユーザートラフィック・稼働アカウントが急伸し中期成長ドライバーへ。
💸 投資拡大で広告宣伝費・代理店手数料が増加しマージンは一時的に低下。
2. 2026年3月期(FY2025)通期見通し
📊 売上収益: 920億円(+17.3%)
💰 営業利益: 280億円(▲4.4%); マージン 30.4%(▲8.2pts YoY)
🏦 親会社純利益: 190億円(▲6%)
💵 配当方針: 普通配当50円+機動的自己株買いで総還元性向80%上限を維持
💡 評価:
📈 Q1進捗は売上・利益ともに25%超で計画線を上回り、上振れ余地を確保。
⚙️ 求人ボックスへの成長投資加速でFY30/3売上500億円・CAGR31%を目指す。
3. セグメント別動向(1Q実績)
(1) 価格.com
💻 売上: 58.4億円(+4%); セグメント利益 31.3億円(+9.6%); ショッピング需要拡大と通信・保険が牽引、利益率53.7%。
(2) 食べログ
🍣 売上: 92.6億円(+21%); セグメント利益 52.3億円(+22%); 飲食店予約がオンライン予約人数+27%で伸長、利益率56.2%。
(3) 求人ボックス
💼 売上: 46.6億円(+72%); セグメント利益 3.6億円(▲69%); ブランド広告投資で利益率7.6%、月間訪問数+21%・稼働アカウント+45%。
(4) インキュベーション
🌱 売上: 22.0億円(+25%); セグメント利益 4.2億円(+37%); LiPLUS参入で暮らし領域が拡大。
4. リスクと成長要因
🚨 リスク要因
📉 求人ボックスの投資回収遅延による利益圧迫とマージン下落リスク。
🛍️ 消費動向の鈍化やPC需要反動減による価格.com広告単価の低下。
⚖️ AI・データ利用に関する規制強化によるサービス開発遅延。
📈 成長要因
🍽️ インバウンド需要回復による食べログ予約・広告拡大。
📊 求人ボックスのクリック課金モデル拡大と代理店連携強化による収益成長。
🌐 LiPLUS・旅行・不動産領域の横展開でインキュベーション収益多角化。
5. 総合評価
📊 総合評価: やや良好
✅ 高利益率コア事業の安定成長と求人ボックスの高成長がバランスし、通期計画を上回る進捗。
✅ 強固な財務と高還元方針で株主リターンを確保しつつ、中期計画CAGR13%に向け投資を加速。
🚨 求人ボックス投資回収と広告市場変動が短期の収益ボラティリティ要因、費用対効果の見極めが焦点。
→ カカクコム(2371)は、コアプラットフォームの強いキャッシュフローを背景に求人・DX領域へ成長投資を拡大し、持続的な売上拡大と株主還元を両立する戦略を推進。
投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任で行ってください。