富士通(6702)-2026年3月期1Q決算分析
1. 概要
✨ 売上収益: 7,498億円(前年比▲1.2%)
💰 調整後営業利益: 351億円(+111.9%); 営業利益率 4.7%(+2.5pts)
🚀 調整後四半期利益: 292億円(+124.2%)
📈 サービスソリューション売上: 5,146億円(+2.6%); 利益 478億円(利益率9.3%)
🤖 生成AI活用率: 国内SE 3万人へ展開しJGG活用率47%に到達
💡 評価:
✅ 国内DX・モダナイゼーション需要が伸長し、採算性も大幅改善。
📈 海外のポートフォリオ改革と為替影響を吸収し、利益成長を確保。
2. 2026年3月期通期見通し
📊 売上収益: 3兆4,500億円(前年比▲2.8%)
💰 調整後営業利益: 3,600億円(+17%); 営業利益率 10.4%
🎯 調整後当期利益: 2,500億円(+3.7%)
🖥️ 前提為替: USD/JPY 140円・EUR/JPY 150円
💡 注目点:
🚀 Fujitsu Uvance売上を7,000億円へ拡大し、利益率15%台へ引き上げる計画。
⚠️ グローバルコスト圧縮と事業入替による追加改革費用を織り込む慎重姿勢。
3. 事業セグメント別の動向(1Q実績)
(1) サービスソリューション
💻 売上: 5,146億円(+2.6%); 利益率 9.3%(+2.3pts)
🌟 Fujitsu Uvance: 売上1,467億円(+52%); 受注1,276億円(+17%)でパイプライン拡大。
(2) ハードウェアソリューション
🖥️ 売上: 2,021億円(▲11.6%); 利益 13億円(黒字転換); サーバー事業構造改革が寄与。
(3) ユビキタスソリューション
📱 売上: 479億円(▲1.8%); 利益 82億円(+84%); 採算重視の販売転換で高収益。
4. 2026年3月期のリスクと成長要因
🚨 リスク要因
📉 海外リージョンズの大型更新案件ギャップと為替変動による減収リスク。
🛠️ 事業構造改革費用の追加計上が利益を圧迫する可能性。
📈 成長要因
🤖 生成AI・JGG活用による開発効率化でグロスマージン率+1.5%寄与見込み。
🔋 モダナイゼーションとUvance横展開で高付加価値案件が増加。
🌐 グローバルソリューション部門のポートフォリオ刷新で収益改善が加速。
5. 総合評価
📊 総合評価: 良好
✅ サービスソリューションの高採算化により1Qで営業利益2.5倍、利益率も改善。
✅ 生成AI活用とモダナイ需要が通期の10%超利益率達成を後押し。
🚨 海外通貨高と追加改革費用が利益変動要因だが、国内DX需要とUvance拡大で下方耐性を確保。
→ 富士通(6702)は、生成AIとUvanceドメイン拡大を軸に高付加価値ソリューションへシフトし、利益率10%超とROIC向上を目指す。構造改革の進捗と海外ポートフォリオ再構築が株主価値向上の鍵となる。
投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任で行ってください。