ENEOSホールディングス(5020)-2025年度1Q決算分析
1. 概要
⛽ 売上高: 2兆8,700億円(前年同期比 ▲9%)
💰 営業利益: 503億円(▲67%)、在庫影響除き 1,351億円(+19%)
📉 親会社帰属利益: ▲145億円(前年 +816億円)、在庫影響除き 449億円(▲19%)
💵 フリーCF: 1,490億円(前年 -); 海運事業売却益683億円寄与
💡 評価:
📈 白油マージン良化と海運事業売却益で実質増益を確保
⚠️ 原油安・円高による在庫評価損▲848億円とタイムラグ影響▲484億円が利益を圧迫
🌱 バイオ燃料・LNG・再エネなど低炭素事業の強化姿勢を継続
2. 2025年度通期見通し(据え置き)
📊 営業利益: 3,600億円(在庫影響除き4,100億円)
🏦 親会社純利益: 1,850億円(在庫影響除き2,200億円)
📈 前提: ドバイ原油75$/B、為替140円/ドル
💡 評価:
✅ 石油製品事業は白油マージン改善で増益基調維持
⚙️ LNGは2040年まで需要拡大見通しで開発継続
🌱 バイオ燃料は国内製造(和歌山)と米国事業参入を同時展開
3. セグメント別動向(1Q実績・在庫影響除き)
(1) 石油製品ほか
🛢️ 営業利益 888億円(+123%); 白油マージン改善と海運事業売却益+634億円寄与
(2) 石油・天然ガス開発
🌏 営業利益 132億円(▲42%); 原油安・円高影響が販売数量増を相殺
(3) 機能材
🏭 営業利益 53億円(▲20%); ブタジエン市況下落影響
(4) 電気
⚡ 営業利益 80億円(▲14%); 販売増も一過性益剥落影響
(5) 再生可能エネルギー
🌱 営業利益 3億円(▲57%); PJ先行支出と規制強化による減損影響
4. リスクと成長要因
🚨 リスク要因
🛢️ 原油・為替の変動による在庫影響・タイムラグ損益の振れ幅
⚡ 再エネ・バイオ燃料開発の規制・技術リスク
📉 金属事業非連結化による収益源縮小
📈 成長要因
💡 白油マージン改善と販売数量増加
🌱 バイオ燃料・LNG・再エネ事業の拡大余地
🌏 海外パートナーとの協業による成長加速
5. 総合評価
📊 総合評価: 中立
✅ 実質営業利益は増益であり、白油マージン改善が続く限り収益基調は堅調
✅ 低炭素事業拡充とLNG開発が中長期成長ドライバー
🚨 原油・為替動向と在庫影響の振れ幅が大きく、短期業績は不安定
→ ENEOS(5020)は、石油製品事業のマージン改善と低炭素事業拡充を軸に、中長期的な事業ポートフォリオ転換を加速。短期の業績変動を吸収できる事業体制構築が課題。
投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任で行ってください。