シチズン時計(7762)-2026年3月期1Q決算分析
1. 概要
⌚ 売上高: 752億円(前年同期比 ▲0.8%)
💰 営業利益: 46億円(+0.3%); 営業利益率 6.2%(±0.0pts)
📈 純利益: 91億円(+7.5%)
💵 為替レート: USD/JPY 146円、EUR/JPY 163円(前年同期 USD 155円、EUR 167円)
💡 評価:
📈 時計は北米・欧州の好調と製品MIX改善で増益
⚙️ 工作機械は米州・アジアでの医療・半導体関連需要が寄与
📉 デバイスは小型モーター・プリンター減速で減益
2. 2026年3月期通期見通し(据え置き)
📊 売上高: 3,180億円(+0.4%)
💰 営業利益: 200億円(▲2.4%); 営業利益率 6.3%
🏦 純利益: 200億円(▲15.9%)
💵 年間配当: 47円(中間 23.5円、期末 23.5円、前期比+2円)
📈 為替前提: USD/JPY 145円、EUR/JPY 161円
💡 評価:
✅ 時計・工作機械での利益改善がデバイスの減益を補う構造
⚠️ 国内時計販売やデバイスの小型モーター需要は回復待ち
3. セグメント別動向(1Q実績)
(1) 時計事業
⌚ 売上: 415億円(▲0.2%); 営業利益 44億円(+18.6%); 北米・欧州で『アテッサ』『シリーズエイト』好調
(2) 工作機械事業
⚙️ 売上: 189億円(+6.0%); 営業利益 15億円(+15.1%); 米州・欧州の医療、アジアの中国・インド向け需要増
(3) デバイス事業
📦 売上: 147億円(▲9.8%); 営業利益 4億円(▲67.7%); 小型モーター・プリンター減少も自動車部品・セラミックスは堅調
4. リスクと成長要因
🚨 リスク要因
📉 国内時計販売低迷とアジア市況の不透明感
🛢️ デバイスの小型モーター需要鈍化
💱 為替変動による海外収益影響
📈 成長要因
⌚ 北米・欧州での高価格帯モデル販売拡大
⚙️ 半導体・医療関連需要による工作機械の受注増
🛠 新製品投入とブランド強化による時計事業の利益率改善
5. 総合評価
📊 総合評価: やや良好
✅ 時計・工作機械の利益改善で全社利益を維持
✅ 北米・欧州市場の好調が当面の成長ドライバー
🚨 デバイス事業の回復とアジア需要の持ち直しが今後の課題
→ シチズン時計(7762)は、北米・欧州の高付加価値モデルと工作機械の堅調な海外需要を背景に、利益率改善を進める。デバイス事業の立て直しと国内市場回復が中期成長の鍵。
投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任で行ってください。